「あはは、そんなに面白いんだ、楽しみ!」
「ああ、もきっと気に入ると思うよ」
休み時間の廊下でが男と話している。
それだけならまだ良かったが、なんだかやけに楽しそうだった。
苛立ちやら不安やら寂しさやら、あらゆる負の感情がぐるぐると渦巻いて気持ち悪くなってきた。
「」
「あ、雅治」
今まで話していた男に向けた笑顔のまま、がひらひらと手を振ってくる。
違うじゃろ、その笑顔は俺だけのもののはずだ。
何も言わずの手首を掴んで引っ張っていくことにした。
「わ、雅治?」
を奪い返しながらちらりと振り向くと、呆気にとられている相手は確かバスケ部の奴だ。
名前は知らんけどその顔、よく覚えたナリ。
「雅治、ちょっと、どうしたの」
を引っ張ってずんずん歩き、廊下の端っこ、人気のないところまでやっときて、俺はをやや乱暴に壁に押しつけた。
「っ……雅治?」
「俺以外見ないで」
少し目を丸くしたの返事を待たないうちに口を塞ぐ。
返事なんて聞く必要はない、これはお願いじゃなくて命令だ。
「雅治、だめっ……!」
スカートの中に手を突っ込んで下着の上から秘部をなぞると、が小さく悲鳴のような声をあげる。
真っ赤になって、カワイイ。
「俺以外の男と楽しそうにしとったから、お仕置きじゃ」
じらすように大腿を撫でるとは身じろぎしてネクタイを引っ張ってくる。
になら絞め殺されてもいいけれど。もっと愛し合った後がいい。
「やだ、ここは、見られちゃう……」
「ここじゃなきゃええ?」
唇で耳を撫でると、はひう、っと可愛らしい声をあげてこくんと頷いた。
身体も心もたまらなく疼く。
今すぐに食べてやりたい。
すぐ後ろは埃をかぶった社会科準備室で、人の来る確率などほとんどなかった。
きゅっとしがみついてくるを腰から支えてやりながら、立て付けの悪い扉を開く。
そのとき聞こえてきた足音にはもう快楽に溺れかけたが気づくことはなかった。
さっき顔を記憶した、少しだけ息を切らせて立ち止まった名前も知らないバスケ部員にを抱いたまま笑いかけてやる。
「雅治、はやく……」
紅潮したのたまらなく可愛い表情を見られないように、頬に手を添えて口づける。
の全部は俺のもの。
他の男なんて本当はの視界に入る資格すらないのだ。