「クーちゃん、今日は優しいね」

保健室のベッドに座って脚の間にをだき抱えながら、俺の好きなシャンプーの香りに顔をうずめる。

がちゃんと言うこと聞いとるみたいやからな」

昨日謙也と友達を止めるように言ったが、は今日からきちんと実行していた。
会話は必要最低限だけで、呼ぶ必要があっても今までの「謙也くん」ではなく「忍足くん」。
謙也は当然「何のつもりや」と突っかかってきたので、俺が間に入ってを連れ出した。

「……クーちゃん、昨日の写メは……」
「ああ、あれか。パス掛けて大切に保存しとるで」
「……! け、消してくれへんの?」
「消すわけないやろ。あーんな可愛い

全身包帯で縛られて、いっぱい感じて潤んだ瞳で俺を見上げる
思い出すだけでゾクゾクしてしまう。
縛った跡も残っていないの首筋を撫で、胸を擦る。
は少し身を捩って短く息を吐き出した。

「心配せんでええって。俺が他の奴らにあんなを見せる訳ないやろ」

あれは脅しでもなんでもなかったのだ。
あんなことをしなくても、は最後には俺の言うことを聞いただろう。

「なあ、知っとるか? この世にはいくつも毒があるけどな、その分ちゃんと薬もあるんやで」
「……?」

いきなり何の話になったのかわからなかったのだろう、は首を傾げている。
後ろから抱きかかえたままをゆっくりと押し倒す。
抵抗もせず俺を見上げるに跨り、今日は自分で左腕の包帯に手を掛ける。

「昨日はたくさん毒を舐めさせたからな。今日はたっぷり薬をやるで?」
「く、クーちゃん、でも……」

包帯を解ききった俺の左腕を見て、は不安そうな顔をする。

「俺の毒手はな、。舐めれば毒やけど、違う口から挿れれば薬になるんや」

横になるの脚を開かせ、ショーツの隙間から左手の指を挿れる。
はそれだけで甘い息を漏らした。

「やめて、クーちゃん……!」

は叫ぶように言うけれど、少し掻き回せばすぐに溢れるほど濡れた。
本物ではなくともに散々擦り込んでいる毒手の意識、それが自分の中に入ってきても興奮しているのだろう。
それでも認めたくないのか、は抵抗するようにもがく。

「あかんて。大人しくせえや」

俺以外の存在を他人にしたら、今度は身体を完全に支配する番だ。
今まで俺はの身体にイタズラはしてきたが、犯したことはなかった。
けれどそれも今日までだ。

「ほら、えらい効果やろ? この媚薬は」

は息を乱しながら喘ぎ始めている。
ショーツを脱がせてもっと脚を開かせて、体重を掛けるように指をもっと奥へぐちゃぐちゃに突く。
は高く声をあげながら腰を浮かせた。
たまらないように身を捩らせて、紅潮した顔でそれでもまだ、「やめて」と逃げようとする。

。無駄や。もう逃げ場なんてないで」

勢いよく指を引き抜くと毒手の指先はどろどろに濡れていた。
それを軽く舐めとりながら、ベルトを外して制服のズボンに手を掛ける。
は俺から目を背けるようにうつ伏せになりながら、それでも恐怖に震えるのではなく襲い来る快感に耐えるように腰と脚をぴんと伸ばしては曲げてもがいている。

ああ。やばいわ。
そんなを見下ろして、俺も絶頂の間際にいた。
やっとの中まで俺の色で汚してやれるときがきた。

。こっち向けや」

身体ごと顔を背けていたを無理やり仰向けにさせる。
優しくしてやろうと思ったけれど、俺に向けられた瞳が快感以上に怯えていて煽られたのは嗜虐心の方だった。
無表情の俺を見上げ、やだ、クーちゃん、やめて、とせつなげに繰り返すの口に左腕に巻いていた包帯をねじ込む。
くぐもった呼吸を聞きながら、自分の性器にポケットに用意していたコンドームをかぶせた。
本当は直接出したいけれど、子どもが出来たら困る。
二人きりの世界どころではなくなってしまう。
そのうちピルを飲ませるようにするけれど、今はまだ薄い膜越しで我慢だ。

「初めてやからな。痛いかもしれんし、血が出るかもな」

そう言ってやると、は不安げに首を振るう。
構わずもう一度の性器に指を突っ込み、押し広げる。
閉じようとする膝を押さえつけながら、を抱きしめるように身体を押しつけた。
先端から確かめるように挿れ込んでいく。
が包帯を濡らしながら悲鳴をあげる。

の中は死ぬほど気持ちが良かった。
致死量の薬を飲んでいる気分だ。
包帯のせいでくぐもったの喘ぎ声に煽られるに何度も何度も何度も腰を動かした。



悪い夢に溺れていくように快感と恐怖に沈むにそっと呼びかける。
左手で髪を梳き、頬を撫で、ぐっと顔を近づける。
を汚す瞬間に俺の笑顔を焼きつかせて、毒手で両目を塞いでやった。
俺の見せる悪夢がずっとずっと覚めることのないように。
ぐっしょりと俺に染まっていくの声が耳に最高に心地良い。

友達も、処女も、現実も。の大切なものは、全部俺が奪ってやる。


毒の華  crime  11.3.4
♪毒の華 / 白石蔵ノ介