夢に現れてわたしを邪魔する
きれいに消えるための後悔
雑草になりたい
吸って吐いて泣いて「抱いて」
過ちは三度まで許す
抱きかかえた幻
マリオネット・プリズン
黒と白の見分けもつかない
立ち直る気配が無い
殺めましょう、あなたへの想いを

息継ぎで構成する
混ざり合う心象
三年に一度の真実
明日は琥珀
生を謳歌する芸術たちへ
どうぞ遭難してください
正義は勇敢な若者を殺す
天国で成就する恋
蝉が死んだよ
聖歌隊の生き残り

君は君であることを放棄した
臆病者!お前など私の友では無い
買ったばかりの炭酸水、太陽の下で一気飲み
扇風機と裸足の午後
夢現な本能
夢際の魚が泣いてる
声で殺す
きみの呼吸で起きる
あれも狂気、これも狂気
お前は無力だと神が嗤った

涙腺を塞いでしまいたい
いつ、と嗄れた声
とうとう縮まらなかった身長差
陽光で生きる教室
蝉の亡霊
愛は欲ですか?(本能です)
裏切るなら最初から
孤独の断末魔を奪う
夢捨て場
ゆっくりと力尽きる

拒みの手、指の先
愛撫に勝る花の舞
私に夏を返してください
軽薄な恋人を禊ぐ
ようこそアリス、軽薄な非日常へ
僕に永眠をください
君がつくりだした夜は明るかった
真実はいつも一欠片
キャンディー・スピリッツ
無垢な青空に無垢な手を伸ばす

目障りな休日
目の前は朝だ
死んだり目覚めたり
立ち直り方の問題
十字架を味方に
朱に琥珀の芸達者
掻き消えたフレグランス
私の絶望が死に絶えるまで
憂鬱の不在の隙に
南十字星の悲鳴

昔も今も、変わらず春は来ない
愛撫の泣き声
雪が施す死に化粧
極楽に魅せられた悪魔の行く末
偽りの詐欺師
泣いて痛くなるのはごめんだ
獅子の懐で穏やかに眠る兎
所詮俯いて泣くだけ
今宵は夏の追悼会
耳を塞ぐ代わりに目を閉じた

やや挑戦的な貴婦人
自己犠牲が語る自己満足
絶望の傍らに希望を添える
俺は何度でも無力を呪う
失った恋のさらし首
セカンド・バタフライ
バレエの絵本
無花果の不安
咲き乱れる鎮魂歌
口移しの愛撫

口から出任せの裏切り
サンタクロースにさよならを
意味のない楽園
だが夢よりも君がいい
現に殺す鷹の群れ
午睡のあと
愛することの微笑みを
語り部のいない聖夜
だが君は俺を呪った
曖昧な死因

蛹の心中
ベルサイユの庭で摘んだ野菊
ドレスアップ・セレモニー
ネガティブ・キス
吹き溜まりでパーティー
彩色の途中で投げ捨てた絵筆
思い出はこうして消えてゆく
右腕に抱えた勝利の女神
咲き誇る前に枯れた
見果てぬ夢